離乳食が始まった赤ちゃんが便秘に?
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんが便秘になるのは実はよくあることです。
とはいっても心配になりますよね?
本記事では、そもそもどのくらいウンチが出ないと便秘なのか、便秘の効果的な対処法について説明します。
どのくらいウンチが出ないと便秘か?
3日間もウンチが出てない…さすがに便秘かも?
と何日もウンチが出てないと便秘を疑いますよね?
しかし、排便のペースには個人差があるので何日間ウンチが出ていないと便秘、という明確な基準はありません。
便秘と判断する基準は以下の5点です。
- ウンチを出すときに苦しそう
- 機嫌が悪くて食欲がない
- いつもより明らかにウンチの回数が減っている
- お腹が張っている
- おならがいつもより臭い
これらのうち一つでも該当する場合は便秘の可能性があります。
ウンチを出すときに多少苦しそうにしたり、いつもよりウンチの回数が減っていても、機嫌がよくて食欲がある場合はそこまで焦る必要はありません。
その場合は、この後述べる対処法を試しながら家で様子を見てみてください。
ただし、以下の症状が現れた場合は、すぐに病院を受診した方がいいです。
- 機嫌が悪く、嘔吐する
- ウンチをするときに泣き叫び、肛門から出血している
- お腹の張り方が異常(仰向けに寝かせた赤ちゃんを真横から見たときに胸よりもお腹のほうが高く、手で押すと硬い)
便秘の効果的な対処法は?
それでは、便秘の効果的な対処法をご紹介します。
マッサージをする
便秘にはマッサージが効果的です。
マッサージをすることで腸が刺激されてウンチやおならが出やすくなります。
便秘解消のためのマッサージはいくつかありますが、以下の二つをお勧めします。
- 「の」の字マッサージ
- ペダルこぎマッサージ
「の」の字マッサージ
図のようにおへそのあたりに手のひらを当てて「の」を書くようにやさしくマッサージしてあげます。
あまり力を入れすぎず、お腹が少しへこむくらいの力でやさしく押してあげましょう。
ペダルこぎマッサージ
ペダルこぎのように、赤ちゃんの足の付け根をもって膝がお腹につくよう左右交互にゆっくり動かします。
足に力が入っているときは中々お腹につくほど動きませんが、あまり無理に動かさずに、ちょっとずつゆっくりとマッサージしてあげましょう。
こまめに水分やミルクをあげる
便秘の原因として、水分が足りておらずウンチが固まってしまっていることが考えられます。
そのため、水分やミルクをこまめにあげてウンチを柔らかくすると便秘解消に繋がります。
この時、ちゃんと飲んでいるかを確認するようにしてください。
水分は、湯冷ましや麦茶をお勧めします。
綿棒浣腸をする
お尻に直接刺激を与えることで排便を促すことも有効です。
綿棒にベビーワセリンかベビーオイルをつけて、2cmほど入れて肛門を広げるようにぐるっと回して肛門に刺激を与えます。
あまり奥に入れすぎないように注意しましょう。
食物繊維が多い食生活を心がける
食物繊維は便秘解消に効果的です 。
ここで気を付けたいのが、ただ単に食物繊維が多い食材を与えればいいわけではありません。
実は、食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類あり、このバランスが重要なのです。
- 不溶性食物繊維:豆類やイモ類、野菜に多く含まれている。大腸内で水分を吸収し何十倍にも膨れることにより、ウンチの量を増やすことで腸内を刺激し、便秘を解消することができる。
- 水溶性食物繊維:ワカメや昆布、果物に多く含まれている。ウンチをやわらかくして便通を改善する効果がある。
理想としては、不溶性:水溶性=2:1ですが、ウンチの状態を見て調整することが重要です。
ウンチがカチカチに硬いのに不溶性食物繊維をたくさん与えても、逆に便秘を悪化させてしまいます。
お子さんのウンチの状態を見て離乳食の献立を変えてみてください。
ここでおすすめしたい食材が、「納豆」です。
なんと、納豆は不溶性:水溶性=2:1という理想的なバランスの食物繊維を有し、さらに、オリゴ糖も含まれているので腸内環境を整える効果が高い食材です。
困ったら、とりあえず納豆を試してみてください。
オリゴ糖を試す
赤ちゃんの便秘にはオリゴ糖も効果的なようです。
オリゴ糖には、腸内の善玉菌を増やし腸の活動を促してくれる作用があるため、便秘改善効果が期待できます。
ヨーグルトにオリゴ糖を混ぜてあげるとより効果があるようです。
まとめ
何日間ウンチが出ないと便秘? ⇒ 特に基準はありません。赤ちゃんの機嫌やお腹の張り具合などから判断します。
便秘の対処法は、以下の5つです。
- マッサージをする
- こまめに水分やミルクをあげる
- 綿棒浣腸をする
- 食物繊維が多い食生活を心がける
- オリゴ糖を試す
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