離乳食前にワセリンを塗った方がいい?その理由とワセリンの選び方、注意点を解説!

子育て

■概要

離乳食の時、ワセリンを口の周りに塗った方がいいって知ってましたか?その理由を最新の研究を元に解説します。また、ワセリンの選び方や注意点、我が家で使用しているおすすめのワセリンを紹介します。

■参考文献

  1. NHKエデュケーショナル・すくコム:乳幼児の肌を守ろう(1)口まわりのスキンケア
  2. NHK すくすく子育て:食物アレルギーの新常識
  3. 国立成育医療研究センター:アレルギーについて

離乳食の時、ワセリンを口周りに塗った方がいい理由

離乳食の時にワセリンを口の周りに塗った方がいいって話を聞いたことありませんか?

実はこれ正しい情報で、離乳食の時は口の周りにワセリンを塗った方がいいんです!

塗った方がいい理由は大きく分けて2つあります。

■ワセリンを塗った方がいい理由

  1. かぶれ防止
  2. アレルギー予防

かぶれ防止は知ってる人もいるかと思いますが、アレルギー予防は初めて知った方も多いのではないでしょうか?

それでは詳細について説明します。

かぶれ防止

赤ちゃんの肌は非常に薄く大人の半分程度と言われています[ref.1]

そのような赤ちゃんの弱い肌に食べかすやヨダレが付着すると、ヨダレに含まれる消化酵素などによって肌がかぶれてしまいます。

また、食べかすがついたからといって、それを取ろうとゴシゴシ拭いてしまうと、それもかぶれの原因になり得ます。

ワセリンは、皮膚に強い保護膜を形成し、あらゆる刺激を防いでくれるため、かぶれの予防に有効です。

アレルギー予防

かぶれ防止とも関係しているのですが、最近の研究で、皮膚からアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が体内に取り込まれ、食物アレルギーになることが分かってきました。[ref.2], [ref.3]

健康な肌からはアレルゲンが取り込まれることはありませんが、かぶれや乾燥などで荒れた肌からはアレルゲンが取り込まれやすくなっています。

皮膚から取り込まれたアレルゲンは危険な異物だと認識されやすく、IgE抗体が作られ、食物アレルギーになりやすいそうです。

一方で、口からアレルゲンを取り込めばアレルギーを抑える免疫システム(免疫寛容)が働きやすく、次に同じアレルゲンが取り込まれてもアレルギー反応を起こさないことが多いそうです。(※もちろん、人によってはアレルゲンを口から取り込んでもアレルギーを発症する場合もあります。)

したがって、スキンケアがアレルギー予防に有効であると言えます。

スキンケアは、もちろん全身の保湿も重要ですが、食事前にワセリンで口周りを保護することも重要です。

ワセリンの選び方

ワセリンであれば何でもいいのかというと、そうではありません。

赤ちゃんの肌は敏感なので、なるべく赤ちゃん用のワセリンを選ぶようにしましょう

以下に紹介する3つのポイントを守れば大体大丈夫なので、ぜひ参考にしてみてください。

白色ワセリンを選ぶ

一般的に、ワセリンは純度の高い白色ワセリンと純度が低く低価格な黄色ワセリンがあります。

赤ちゃんの肌は大人よりも敏感なため、できる限り純度の高い白色ワセリンを選ぶようにしましょう。

ちなみに、厳密には、白色ワセリンよりも純度を高めたプロペト、プロペトからさらに不純物を取り除いたサンホワイトがありますが、基本的には白色ワセリンで十分かと思います。

特に肌が弱い赤ちゃんの場合は、多少値段は高くなりますがプロペトやサンホワイトを検討してみた方がいいかと思います。

添加物フリーのワセリンを選ぶ

ワセリン製品によく添加されるものとして香料や着色料、パラフィン、パラベンなどがあります。

これらの添加物は赤ちゃんの肌にとっては負担になるものもあるので、添加物フリーなものを選ぶようにしましょう

1シーズンで使い切れる量のワセリンを選ぶ

ワセリンの原料は石油なので、長時間置いておくと酸化して劣化します。

できれば1シーズンで使い切れる量のワセリンを選ぶようにしましょう。

といっても、離乳食は生後5か月頃からしばらく続くので、量にはあまりこだわらなくていいかもしれません。

ただし、一度開封したワセリンはどんどん劣化していくので、使用量が少ない場合は少量タイプを購入したほうがいいかもしれません。

ワセリンを塗るときの注意点

ワセリンは安全性が高く、舐めても問題ないように作られています。なので、口元や唇などどこに塗っても大丈夫です。

ただし、先ほども述べたように赤ちゃんの肌は弱いので、あまり激しく塗り込むと肌荒れの原因となりかねないので優しく塗り込むか、軽くたたきながら塗るようにしましょう。

また、ワセリンは皮膚の表面に油分の保護膜を形成して外的刺激から守ってくれたり、皮膚の水分が蒸発して乾燥してくれるのを防いでくれますが、ワセリン自体に水分を補給したり肌を治癒する力はありません。

したがって、肌が荒れてしまったからといってワセリンを塗ることはおすすめできません。

ワセリンはあくまで皮膚の保護や肌荒れ予防のためのものですので、肌が荒れてしまった時は病院を受診することをおすすめします。

我が家で使用しているワセリンのご紹介

参考までに我が家で使用しているワセリンを紹介したいと思います。

こちらのベビーワセリンは、無添加で低刺激の白色ワセリンです。

我が家でも使用していますが、特に問題は起きておらず、かぶれも生じていません。

まとめ

赤ちゃんの肌を守るのはもちろん、赤ちゃんのアレルギー予防のためにも離乳食の時はなるべくワセリンで肌を保護するようにしましょう。

また、ワセリンといっても色々あるので、ちゃんと赤ちゃんの肌に合ったものを選ぶことをお勧めします。

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