1歳~2歳ごろの離乳食の味付けに悩んでいます。
今まであまり味付けしてこなかったので、どのくらい味付けしていいのか分かりません。
調味料の目安があれば教えてください。
本記事ではこのような疑問にお答えします。
1歳の離乳食の味付けの基本
1歳~2歳頃の離乳食の味付けの基本は以下の2点です。
- 薄味にする
- なるべく無添加のものを選ぶ
離乳食の味付けは薄味が基本です。
厚生労働省の指針ですと、ざっくり大人の味付けの1/3程度の味付けを推奨しています。
また、なるべく食品添加物は避けたいところです。
日本で使用されている食品添加物は比較的安全ですが、発がん性や生殖機能などへの影響が完全にないとは言い切れないため、できる限り無添加のものを使用するようにしましょう。
それでは、よく使う調味料ごとに離乳食であげる時の目安を分かりやすくご紹介します。
1歳の離乳食の味付けの目安は?
それでは、各調味料ごとに味付けの目安をご紹介します。
よく使う調味料として以下の9つを取り上げてご紹介します。
- 塩
- 砂糖
- しょうゆ
- お酢
- 味噌
- ほんだし
- ケチャップ
- マヨネーズ
- コンソメ
塩
味付けの基本でもある塩ですが、あげすぎると食塩中毒になる危険性があるため、量には十分気を付けましょう。
厚生労働省が発行した日本人の食事摂取基準(2020年版)に示されている1日あたりの食塩摂取目標量を下記に示します。
こちらによると、1~2歳の場合、1日あたり3.0g未満が推奨されています。
(3.0gは、一般的な塩の場合小さじ1/2程度)
1日あたり、ということに気を付けてください。
つまり、1食あたりほんの一つまみ程度の塩(1g未満)が目安となります。
食塩中毒になると嘔吐や下痢などの症状があらわれ、最悪の場合、死に至ります。
実際に2015年に盛岡市の1歳の女の子が食塩中毒でなくなっています。
一度に小さじ1杯の食塩でも死亡する可能性があるので十分気を付けましょう。
参考URL
砂糖
砂糖は、基本的には使用しないことをお勧めします。
理由は、以下の3つです。
- 成長に必要な栄養素が不足する
- イライラしやすくなる
- むし歯や肥満になるリスクが高くなる
むし歯や肥満についてはよく言われていることなので割愛しますが、その他の2つの理由について簡単に解説します。
砂糖をお勧めしない理由①:成長に必要な栄養素が不足する
砂糖を摂取しすぎると、糖質を分解するために「ビタミンB群」や「カルシウム」が必要になるため、これらの栄養素が不足してしまいます。
ビタミンB群が不足すると心が不安定になったり頭脳の発育にも影響がありますし、カルシウム不足になると骨粗しょう症になるリスクが高くなります。
砂糖をお勧めしない理由②:イライラしやすくなる
砂糖を摂取しすぎると、低血糖になり、イライラしやすくなったり集中力が低下します。
具体的には、砂糖(糖質)を摂取しすぎると血糖値が急激に上昇し、今度は上がりすぎた血糖値を下げようとインスリンが分泌されます。
このインスリンの作用で血糖値が下がりすぎてしまい低血糖になってしまいます。
大人でも砂糖を摂りすぎると低血糖になりますが、子どもは大人よりも低血糖になりやすいため注意が必要です。
しょうゆ
ものにもよりますが、しょうゆに含まれる塩分(食塩相当量)は大体1滴あたり約0.05~0.15g程度です。
したがって、先ほど説明した厚生労働省の食塩摂取目標量から考えると1回の食事で使えるしょうゆの量は数滴程度となります。
お酢
お酢は特に目安量はありません。
ただし、お酢は酸味が強く、赤ちゃんは酸味が苦手なことが多いのであまり必要以上にあげる必要はないかと思います。
また、お酢を摂取することでアレルギーを発症する可能性も0ではありませんし、製品によっては小麦などのアレルギー食品を含むこともあるので、あげる時は注意が必要です。
味噌
味噌に含まれる塩分は、小さじ1杯あたり0.3~0.7g程度です。
なので、味噌の1食あたりの使用量の目安は、小さじ1~1.5くらいです。
味噌を選ぶときは、アルコールやアミノ酸などの食品添加物が使用されることが多いので無添加のものを選ぶようにしましょう。また、ダシ入りの味噌も味覚に影響を与えるアミノ酸が含まれているので避けるようにしましょう。
ほんだし
離乳食で昆布だしやカツオだしで味付けをしているご家庭も多いかと思います。
ダシをとるのは手間がかかるので、市販のほんだしが使えたら便利ですよね。
しかし、ほんだしは塩分量が多く、食品添加物も使用しているのであまりお勧めできません。
なので、残念ながらダシは手間をかけてとるしかありません。
多少コストはかかりますが、和光堂の「手作り応援 和風だし」であれば、食品添加物も含まれておらず、塩分も少ないのでお勧めです。
ケチャップ
ケチャップは、含まれている塩分量はあまり高くないので使用量の目安は特にありません。
しかし、味が比較的濃いのであまり多くは使わずに風味付け程度に使用することをお勧めします。
マヨネーズ
マヨネーズは生卵や油が使われているので1歳を過ぎてもあまり離乳食では使用しない方がいいかと思います。
もし使うとしても必ず加熱をして、ほんの少しだけ使う程度にしましょう。
ちなみに、オタフクの「1歳からのノンエッグマヨ」は味はマヨネーズそのもののなのに卵が不使用なのでお勧めです。
コンソメ
よく使われるコンソメ(味の素など)は食品添加物が含まれていますし、味も濃いめなので1歳であってもあげない方が無難かと思います。
コンソメをあげたければ、和光堂の「たっぷり手作り応援 コンソメ」をお勧めします。
こちらの商品は食品添加物が含まれておらず、やさしい味付けになっているので安心してあげられます。
まとめ
1歳~2歳の離乳食の味付けの基本は以下の2点です。
- 薄味にする
- なるべく無添加のものを選ぶ
よく使う調味料の目安は以下の通りです。
- 塩 ⇒ 1食あたり一つまみ程度
- 砂糖 ⇒ なるべく使用しない
- しょうゆ ⇒ 1食あたり数滴程度
- お酢 ⇒ 特に目安量なし。ただし、酸味が強いのであまり必要以上に使わない
- 味噌 ⇒ 1食あたり小さじ1~1.5程度
- ほんだし ⇒ 基本使用しない
- ケチャップ ⇒ 味が濃いので風味付け程度
- マヨネーズ ⇒ 基本使用しない。使う場合は必ず加熱して少量だけ
- コンソメ ⇒ 基本使用しない
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