離乳食で食パンはいつからOK?
食パンは離乳食中期、月齢でいうと生後7か月頃からあげてもいいとされています。
ただ、食パンは3大アレルゲンである小麦、卵、乳製品が使用されていることが多いため注意が必要です。
なので、いきなり食パンを試すのではなく、まずは、そうめんや卵単品で他のアレルギーなどがないか確かめてから食パンを始めると安心です。
離乳食の食パンはどうやって選ぶ?
食パンは赤ちゃんに有害な食材や添加物が含まれていることが多いため、よく注意して選ぶ必要があります。
特に以下の6つに関しては気を付けるようにしましょう。
- 食塩
- 小麦
- イーストフード
- 乳化剤
- マーガリン・ショートニング
- ハチミツ・黒糖
それでは、上記についてどういう影響があるのか簡単に説明します。
食塩
赤ちゃんの腎機能は未熟であるため、塩分をとりすぎると腎臓に負担をかけて血圧が高くなってしまいます。
また、過剰に与えすぎると、死亡してしまうこともあるようです。(2017年に盛岡市の1歳の女の子が食塩中毒で死亡している)
とはいえ、食パンに含まれている食塩はそこまで多くないので摂取量に気を付ければそこまで心配する必要はありません。
参考
1日の食塩摂取量の目安は、6~11か月の赤ちゃんで1.5gとされています。
食パン1枚当たりの塩分(食塩相当量)が1g程度なので、一日に1枚以下にすれば大体大丈夫です。
小麦
小麦は、食パンの主原料ですが、大きく分けて、国産小麦と輸入小麦があります。
このうち、輸入小麦には発がん性が指摘されているポストハーベスト農薬が使用されている可能性があります。
ポストハーベスト農薬とは、輸送中にカビや害虫によって劣化しないために散布する農薬のことであり、国内では使用が禁止されています。
したがって、国産小麦であれば安心なので、できる限り国産小麦を選ぶようにしましょう。
イーストフード
イーストフードはパンの発酵を促進・安定化する食品添加物であり、塩化アンモニウムや炭酸カルシウム等の18種類の物質から複数種をブレンドしたものをイーストフードと呼びます。
これらの食品添加物の中には、塩化アンモニウムなどの摂取量を間違えると健康に害をなすものが含まれています。
一般的には、赤ちゃんにも悪影響しない量しか添加されていないようですが、
何がどのくらい添加されているか消費者には分からないですし、長期的な影響についてはまだよくわかっていないので、イーストフードは避けた方が無難です。
乳化剤
乳化剤は、通常混ざり合わない水と油を均一に混ぜるために使用される合成添加物です。
合成添加物ということで、イーストフード同様、何がどのくらい使用されているか私たちには分かりません。
乳化剤の中には、遺伝子組み換え食品が使用されている可能性がある添加物やカルシウムの吸収を妨げる添加物が含まれています。
したがって、乳化剤もできる限り入っていない食パンを選ぶことをお勧めします。
マーガリン・ショートニング
マーガリンやショートニングはパンに風味や旨味を与えるために添加されることがある食品です。
このマーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸は、過剰に摂取すると動脈硬化、肥満、免疫力の低下などの弊害を引き起こす恐れがあります。
したがって、マーガリンやショートニングが入っていない食パンを選ぶようにしましょう。
参考
最近では、メーカーの改良によってトランス脂肪酸の少ないマーガリンやショートニングも出てきました。
食パンの袋にトランス脂肪酸の量が記載されているので、それを見て「0g」と書いてあればマーガリン等が入っていても大丈夫です。
ハチミツ・黒糖
最近はやりの生食パンなどにはハチミツが使用されており、また、中には黒糖入りの食パンもあるようです。
しかし、ハチミツと黒糖は1歳以下の子どもが食べると乳児ボツリヌス症にかかる可能性があります。
赤ちゃんが乳児ボツリヌス症にかかると便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなるといった症状が出て、まれに亡くなることもあります。
なので、ハチミツや黒糖の入った食パンは絶対に離乳食であげてはいけません。
ハチミツ入りの食パンは結構多いので気を付けてください!
離乳食におすすめな食パン3選
Pasco 超熟 国産小麦
離乳食用の食パンとしては、こちらの「Pasco 超熟 国産小麦」が絶対的におススメです!
なぜなら、国産小麦を使用、マーガリンではなくバターを使用、イーストフードや乳化剤などの食品添加物は不使用、ハチミツ・黒糖も不使用、と離乳食用として完ぺきな食パンだからです。
ただ、残念ながらスーパーに売っていないことが多い。。。
したがって、この「Pasco 超熟 国産小麦」ほどではありませんが、数ある食パンの中でも割と安心な食パンを2つ紹介します。
Pasco 超熟
こちらは、離乳食用としても人気の高い食パンで、食品添加物とハチミツ・黒糖は一切使用されていません。
また、バター入りのマーガリンが使用されていますが、トランス脂肪酸は0gなので心配ありません。
一つ気になる点としては、小麦が国産小麦と輸入小麦のブレンドであり、輸入小麦の割合が97%であるという点です。
ポストハーベスト農薬が気にはなりますが、それ以外は安心・安全の食パンです。
TOPVALU パン・ド・ミ 角食
こちらは、イオンのプライベートブランドであるTOPVALUが出している食パンです。
こちらも、食品添加物やハチミツ・黒糖を使用しておらず、また、マーガリンの代わりにオリーブオイルを使用することでトランス脂肪酸を0gに抑えているため、比較的安全な食パンです。
一つ気になるのは、「小麦」とだけ記載されていて、国産か輸入かが記載されていない点です。
とはいえ、離乳食用としては、十分安心・安全な食パンです。
離乳食に使う食パン まとめ
食パンには様々な食材や食品添加物が含まれているため、あげる際には注意が必要です。
特に以下の6つに関してはよく気を付けてください。
- 食塩
- 小麦
- イーストフード
- 乳化剤
- マーガリン・ショートニング
- ハチミツ・黒糖
以上のことをふまえて離乳食用として以下の3つの食パンをおススメします。
- Pasco 超熟 国産小麦
- Pasco 超熟
- TOPVALU パン・ド・ミ 角食
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